「あいたよー」が自分の感情に与える変化
そう、風呂が空いたことを示す合図だ。
人によってはトイレを想像するかもしれないが、ここでは風呂ということにしてほしい。
他の人にとっては、何気ないひとことかもしれない。
しかし、私にとっては少し違う。
気持ちが切り替わるきっかけになるひとことだ。
最近、私は自分の感情に耳を傾けるようにしている。
別に宗教の類ではない。
歳を取って、身体を大事にしないといけないな、と感じるようになったからだ。
仕事で強いストレスを感じると、身体にも精神にも影響が出る。
身体の異変は気づきやすいが、精神面の異変は気づきにくいといわれている。
そこで、自分の感情に耳を傾けるように努めることにした。
つまり、仕事のストレスにうまく対処することが目的だ。
最初のうちは、何も起こらない。
多くの時間は、自分の感情に無関心のままだ。
しかし、ふと、今の自分の感情はどんなかな、と思うときがくる。
そういうときに、自分のちょっとした感情の変化に気づくことがある。
今回気づいたのが、「あいたよー」だ。
みなさんは、「あいたよー」と言われてなにを感じるだろうか。
私はこれまで、無意識のうちに返事して風呂に入っていた、と思っていた。
ところが、ある感情の変化が起きていることに初めて気づいた。
私はひとりでいると、いろいろ考え事をしてしまう。
仕事のことを考えることが多い。
これが頭の疲労に繋がっている感じがする。
しかし、「あいたよー」によって、余計なことを考えないリラックスモードに切り替わるのだ。
仕事の自分から家庭の自分に戻るのだ。
私は頭の切り替えが苦手なので、いろいろなことを、ついつい考えてしまう。
こういうときの「あいたよー」は、自分をストレスモードからリラックスモードへ引き戻してくれる。
些細なことがきっかけで人の心の状態は変わるのだと気付かされた。
自分の感情を探ると、新しい発見がある。