コーヒーメーカーからコーヒーが出ない?
コーヒーメーカーのスイッチを入れて電源ランプが点くのを確認したのに、コーヒーが出なかった。
故障か、と思ったが、実は水の入れ忘れだった。
トラブルが起きたとき、すぐに相手やモノのせいにするのは良くないな、と思った。
ある平日の朝、いつものようにコーヒーを淹れた。
前日の夜に、ペーパーフィルターとコーヒーの粉、水をセットしておくので、朝はコーヒーメーカーのスイッチをONするだけだ。
この日もスイッチを入れてランプが点くのを確認して、朝食を食べていた。
朝食を終えようとする頃、ふとコーヒーメーカーのことが気になった。
音がいつもと違うのだ。
コーヒーが出てくる、ゴポゴポというあの音がしないのだ。
シューシューという、弱々しい音がしているのだ。
見ると、コーヒーを受けるポットが空のままだ。
とうとう壊れたか、買って半年ぐらいしか経っていないのに。
コーヒーの粉は入っているし、電源ランプも点いている。
この忙しいときに壊れるとは、どうしてくれるんだ。
今日は自販機の美味しくないコーヒーを飲むしか無いのか…
コーヒーを入れる水筒はここに準備してあるのに…
ふと、異常が無いか確認してみようと思い、コーヒーメーカーを両手で掴んでみた。
すると、異様に軽いのだ。
あ、タンクに水が入っていない。
前日の晩、コーヒー粉はセットしたが、水をタンクに入れるのを忘れていたのだ。
なんてことはない、自分が悪かったのだ。
結局、すぐに水をタンクに入れ、コーヒーを淹れた。
家を出る時間が少々遅くなったが、遅刻することはなかった。
この日以降、水をセットするのを忘れることはなくなった。
私にも多少の学習能力はあったようだ。
先日、コーヒーメーカーからお湯があふれたときも、今回の水の入れ忘れも、すぐにコーヒーメーカーのせいにしてしまった。
なにか問題が発生したとき、私はすぐに、自分以外のせいにしてしまうようだ。
もしかしたら、普段からこのような考え方をしているのかもしれない。
家でも職場でも。
私には謙虚さが足りないのかもしれない。
家族や職場の同僚に接するときは、自分のこのような考え方のクセに気をつけないといけないな、と思った。
謙虚さを持って人と接するようにすれば、人間関係をより良好に保てるようになるだろう。
それは、自分のストレスを減らすことにもつながると思う。