ほげほげけびんの日記

日々の出来事や感じたこと、考えたことを綴っています。

外国人と出張したある1日(2)

9時20分になり、待ち合わせ場所へ移動した。
9時半までに、外国人と海外営業の二人と、これから訪問する顧客の国内営業が一人、別々にやってくる予定になっている。
しばらくして国内営業がやってきた。
やはり、電車が遅延して、予定より到着が遅れたそうだ。
あと二人が9時半になってもやって来ない。
そこへ、国内営業に海外営業からSMSが来た。
電車の遅延で到着が遅れるが、いつ着くかはわからない、とのことだった。
9時50分にはここを出ないと、顧客との打ち合わせに遅刻してしまう。

国内営業と二人でやきもきしていると、9時50分に二人がやってきた。
すぐに早足で歩き出す。
ゆっくり挨拶したりしている余裕は無かった。

顧客との打ち合わせは10時からだったが、ギリギリ間に合った。
全員、明らかに安堵の表情を浮かべていた。
こういうとき、無意識のうちに、感情が表に出るのだろう。
おそらく、自分も同じような表情をしていたのだと思う。

先方は、余裕を持って、会議室を11時半まで予約していてくれた。
まあ、たいした議題は無いので、この打ち合わせは1時間ほどで終わるだろう。
中華街でちょっと豪華な昼食でも食べられるかな、と思えるぐらいの余裕が、自分の心には生まれつつあった。
なにしろ、打ち合わせは和やかに進み、変な宿題も無く、外国人の通訳の役目も海外営業が進んで買ってくれた。

が、この外国人、やたらと話し好きで、気がつくと時間は11時20分。
彼以外はそろそろ打ち合わせを終わらせたい様子なのだが、外国人だけが得意になって話し続けている。
先方が、会議室をそろそろ出ないといけないので、と言ってくれて、みんなホッとしていたのが分かった。
「会議室の予約時間」
この言葉は、長い会議を堂々と打ち切ることができる、魔法の言葉だと思った。
社内ではこの言葉は通用しないことが多いが・・・

打ち合わせも無事に終わり、いい出だしだ。
これで美味しい昼食でも食べられれば、いい一日になりそうだ。
ここで、海外営業が電車の時間を調べ始めた。
あれ、海外営業は外国人に終日同行するから、今日のスケジュールをすべて把握しているのではないのか?
そう思っていると、海外営業の同行はここまでだという。
国内営業もここから別行動だという。
確かに、午後の訪問先は別の国内営業が担当だから、国内営業とここで別れるのは分かるが・・・

午後は、1時半に千葉エリアの駅で待ち合わせだ。
駅の名前を海外営業に伝えた。
すると、彼は、すぐに出発すればギリギリ間に合うという。
本当に?
そう思い、自分のスマホでも路線検索した。
すると、2時頃着と出る。
あれ、と思って彼の検索条件をよくよく聞くと、乗り換え時の歩く速度が「急いで」になっているという。
おまけに、まだ電車は遅延しまくりだ。
本当に、次の移動先に、時間通りに着くのか?
そんな不安で、自分の心の中は一瞬でいっぱいになった。
このとき、昼食のことは、すでに頭の片隅にも残っていなかった。

こうなるということは、このときのメンバー4人は、ここからのスケジュールを誰一人として把握していなかったのだ。
もちろん、外国人は日本語が分からないから、移動に関しては頼りにならない。

やれやれ・・・