ゆず湯 か ゆずジャムか
冬至前に、ご近所さんから柚子をもらっていた。
大きさや見た目はさまざまで、10個ほどである。
ゆず湯にどうぞ、ということであった。
その時は、そういえば冬至なんだな、と柚子に気付かされた。
正直なところ、入浴剤など、湯船に何かを入れる、ということをしたくない。
もらったはいいが、どうするわけでもなく、放置したままでクリスマスを迎えた。
さすがに、この週末にどうかしないと、という気分になり、考え始める。
やはりゆず湯にしようか、どうしようか…
一瞬、簡単だし、ゆず湯でいいか、と思った。
だが、頂きものだから、ちゃんと感謝して使わせて頂く形にしたい。
ちょっと真剣に考え始める。
最初に頭に浮かんだのは、柚子のパウンドケーキだったが、材料も技術力もないため、すぐにあきらめる。
次に頭に浮かんだのが、柚子ジャムである。
ジャムなら簡単そうだし、美味しそうだし、いいだろう、ということで、柚子ジャムに決まった。
これが間違いだった。
ジャムを作るのは初めてだったので、レシピをネットで探す。
選んだのがこちら。
https://www.orangepage.net/recipes/detail_302821?
作り方が正統派という感じがして、載っている写真も、とても美味しそうだ。
「レンジで簡単」とかいう謳い文句のレシピもあったが、私の中では「正統派」の方が勝った。
初めて作る料理の場合、必ず事前にイメージトレーニングをすることにしている。
汚れた手でタブレットをいじる回数を減らしたいからだ。
レシピを何度も眺めて、流れやポイントを頭に入れていく。
徐々に、思ってたほど簡単ではないことがわかってきて、後悔し始める。
しかし、もうあとには引けない。
2時間ほどかかったものの、なんとか容器に詰めるところまで終えることができた。
ただし、味見などする余裕がなかったので、味もとろみ具合もわからない。
夕食後、柚子ジャムを試食した。
たまたまオートミールのクッキーがあったので、柚子ジャムを塗って食べることにした。
う、うまい・・・
やはり、正統派を選んでよかった。
砂糖のかわりにてんさい糖を使ったのも、良かったのかもしれない。
しばらくは、この柚子ジャムで楽しめそうだ。
ご近所さんに感謝の気持ちでいっぱいだ。
年末年始の楽しみがひとつ増えた。