ほげほげけびんの日記

日々の出来事や感じたこと、考えたことを綴っています。

B-CASカードが入っていません

最近、我が家のテレビは、このエラーメッセージを頻繁に表示するようになった。
ネットで調べると、接触不良だとか、カード自体の故障だとか、いろいろな情報が出てくる。
我が家の場合は接触不良が原因だった。
ただし、メーカーや電気店が推奨する方法そのままでは直らなかった。

 

接触不良の場合、メーカーや電気店は、ICチップ部分を柔らかい布で優しく拭く、という。
しかし、ICチップ部分は金属である。
酸化被膜がまだ薄ければ、カードを抜き差しすれば、接触を回復してエラーは出なくなる。
しかし、購入から何年も経って接触不良が起きると、ICチップ部分を拭かなければ直らなくなる。
ただし、これは初期のうちしか効かない。
購入から10年も経つと、金属表面にできた金属酸化被膜は厚くなるので、柔らかい布で拭いても、除去できない。

 

今回、私は硬めの不織布(キムワイプに近いもの、といえば、分かる人は結構いるだろうか?)を使った。
この不織布をICチップ部分に親指の腹で押し付け、強めにこするのだ。
このとき、ICチップ部分表面の色を確認しておく。
厚い酸化被膜があれば、新品のときのような光沢のある金色でなく、くすんだ黄土色になっている。
不織布をこすりつけながら、光沢が出てくるか、確認する。
酸化被膜が除去できると、新品のときのような光沢が徐々に出てくる。
ここで、カードをテレビに差し込んでみる。
私の場合は、これでエラーが一切出なくなった。

 

ちなみに、私のテレビは購入から10年ほど経っている。
エラーが頻繁に出るようになったとき、そろそろ買い替えか、と思った。
10年も使えれば、十分持ったと思えるからだ。
ただ、このエラーさえ出なければ、他にはなんの異常も無く映るのである。
こんなカードのせいで買い替えるのは、非常に悔しい。
そこで、接触不良に対しては、いろいろな方法を試してみるべきだ。

 

10年以上使うことが前提の電化製品なのに、微小信号を流す回路にこんな接点があるのがおかしいと思う。
どうせ、このカードはテレビに同梱されているのだ。
事情は理解しているが、最初からICチップをテレビ内部の回路に組み込んでくれれば、こんな不具合も出さずに済む。

 

余計な出費は先に延ばせた。